2026.01.06
楽天市場のトップページ運用では、どれだけ作り込むかより、どれだけ継続して更新できるかが成果に直結します。
2025年末の仕様変更により、PC版店舗トップはRMSの新店舗トップページに一本化されました。カテゴリページや特集ページでは引き続き楽天GOLDを活用できますが、店舗の顔となるトップページはRMS上での更新が前提になっています。
新店舗トップページは、スマートフォンとPCの両方に対応したレイアウトを備え、HTMLの知識がなくてもパーツの入れ替えや配置変更を行いやすい仕組みになっています。担当者が変わっても画面操作ベースで更新できるため、社内で引き継ぎしやすい点も大きな利点です。
この記事では、新店舗トップページを活用して回遊率を高めるための基本的な構成と、日々の更新を効率化する運用のポイントを紹介します。
トップページが古く見える、更新の手が回らないと感じている場合は、ぜひ参考にしてください。
【本記事でわかること】
◎新店舗トップページを前提にした運用の考え方
◎楽天市場で成果につながるトップページ構成
◎回遊率を高めつつ、更新や引き継ぎの負担を減らす運用テクニック
◎トップページの予約公開設定のポイント
目次
新店舗トップページを活用するメリット

今の楽天運用では、スマートフォン中心の閲覧環境に対応できるかどうかが成果を左右します。
PC版の店舗トップは新店舗トップページでの運用が基本となり、スマホとPCの両方に対応したレイアウトを統一的に管理しやすくなりました。
スマートフォン表示を前提にしたレイアウトにできる
楽天市場での購入は、スマートフォンやアプリ経由が大部分を占めます。そのため、トップページもスマホで読みやすく、タップしやすい構成に整えることが重要です。
新店舗トップページには、スマホ表示を意識したパーツやレイアウトがあらかじめ用意されています。HTMLを編集しなくても、次のようなポイントを押さえやすくなります。
| 項目 | 内容 |
| 表示速度 | 画像点数や容量を抑えたレイアウトを選びやすく、読み込みが安定しやすい |
| 視認性 | スマホ幅に合わせて文字サイズや余白が自動で整う |
| レイアウトの安定性 | 楽天の仕様に沿ったパーツ構成のため、アプリ表示でも崩れにくい |
スマホ表示に対応したレイアウトが最初から用意されていることで、担当者は内容や見せ方の工夫に集中しやすくなります。
HTMLの知識がなくても更新しやすい
トップページは初回だけでなく、再訪時の印象にも影響します。特集終了後も古いバナーが残っていると、店舗の信頼感が薄れ、購入につながりにくくなります。
新店舗トップページは、RMSの画面上でパーツの入れ替えやリンク先の変更ができるため、HTMLの知識がない担当者でも更新しやすいのが特徴です。
| 項目 | 内容 |
| 画像の差し替え | 画像パーツを入れ替えるだけで反映され、HTML編集は不要 |
| 商品の自動表示 | 自動選択パーツで新着商品やカテゴリ別商品を自動表示 |
| ランキングの自動更新 | 売れ筋を自動で入れ替え、最新の動きを常に表示 |
| 表示予約の設定 | セールや特集ページへの切り替えを、指定日時に自動で反映 |
これらの機能を活用すると、日々の運用にかかる工数を抑えながら、トップページの情報を新しい状態に保ちやすくなります。
作業手順が画面上の操作で統一されるため、担当者の交代や増員があっても引き継ぎしやすい点もメリットです。
回遊率を高める新店舗トップページの基本パターン

新店舗トップページでは、RMS上で自由にパーツを組み合わせて作成できます。
ただし、要素を並べるだけでは成果につながりません。
ユーザーの行動に合わせて、見せる順番や構成を工夫することが重要です。
ファーストビュー:店舗の強みを明確に伝える
ファーストビューは、ユーザーが最初に目にするエリアです。
ここでどんな商品を扱っているか、今注力していることが伝わらなければ、すぐに離脱されるおそれがあります。
主力商品やセール情報をスライド式バナー(カルーセル)で視覚的に打ち出すのが効果的です。
| 項目 | 内容 |
| バナーの枚数 | スライド形式:3枚前後が目安 |
| バナーの表示形式 | スライド(自動スクロールか手動切り替え)または縦配置から選択できる |
| PC版バナーの横幅 | 100%・75%・50%の三つから選択可能。50%を選ぶと2カラム表示になる(スマホ版はサイズ固定) |
このエリアは店舗の「顔」となる部分です。
セールや季節ごとにこまめに差し替えることで、リピーターにも新鮮な印象を与えられます。
ファーストビューに使うバナーの作り込みについては、サムネイル画像のコツをまとめたこちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
▶楽天サムネイルの作り方|ガイドラインを守りながらクリックされやすくするコツ
ナビゲーション:カテゴリ別導線で目的買いを逃さない
ファーストビューで興味を引けたら、すぐに商品が探せる導線が求められます。その役割を担うのが、カテゴリ別に整理されたナビゲーションです。
ジャンルやシーン別のリンクを並べることで、目的の商品にスムーズにたどり着けるようになります。
| 【カテゴリの例】 |
| ・商品ジャンル:レディース、メンズ、キッズ ・利用シーン:ギフト、アウトドア、ビジネス ・条件・特集:送料無料、1,000円以下、新着商品 |
ナビゲーションの設置ポイントは以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
| 表示位置 | ファーストビュー直下 |
| 表示形式 | 小さな画像やアイコン付きリンクを横並びに |
| デザイン統一 | 配色やアイコンに一貫性を持たせる |
検索窓を使わずに商品にたどり着ける導線があると、ユーザーの離脱も防げます。
イベント・キャンペーン:今買う理由を明確にする
商品に興味を持ったユーザーが購入を決めるかどうかは、「今買うべき理由」があるかどうかで変わります。
送料無料やクーポン、ポイントアップなど、背中を押す情報をしっかり届けることが重要です。
楽天全体の大型企画と、自社店舗の独自施策を組み合わせることで、購買行動につながりやすくなります。
| 項目 | 内容 |
| 表示位置 | ナビゲーション下や中段など、スクロールなしで視認できる場所に配置 |
| 使用パーツ | クーポンパーツ、画像+リンク、お知らせパーツなどを活用 |
| 更新頻度 | セールやイベントのタイミングに合わせる |
特典だけでなく「期間限定」や「今だけ」といった訴求が加わると、行動を後押ししやすくなります。
ランキング:売れている商品を見せて信頼感を高める
どの商品を選ぶか迷っているユーザーにとって、よく売れている商品はひとつの判断材料になります。
RMS店舗トップのランキングパーツを使えば、店舗内の売れ筋商品を自動で表示でき、最新の動きを見せやすくなります。
| 項目 | 内容 |
| 表示対象 | 店舗内ランキングのみが対象 |
| 表示件数 | 横スクロール表示は15件、縦配置は8件で固定 |
| 配置場所 | イベント情報の下や中段に設置 |
店舗内ランキングを見せることで、「この店で今よく売れている商品」がひと目で伝わります。
新規ユーザーには安心材料になり、常連ユーザーには最新の人気商品を知らせるきっかけにもなります。
レコメンド・新着商品:リピーターにも飽きられない工夫
トップページは何度も見られる場所なので、訪れるたびに変化が感じられることが大切です。
RMS店舗トップでは、次の4種類の商品パーツを使い分けて、売りたい商品やおすすめ商品を見せることができます。
| パーツ種別 | 活用イメージ |
| 商品パーツ(商品番号指定) | ピンポイントで見せたい商品を手動で登録する |
| 商品パーツ(条件指定) | カテゴリや価格帯などの条件で商品を自動表示する |
| 目玉商品パーツ | 店舗設定画面で登録した目玉商品をまとめて表示する |
| 商品(おすすめ)パーツ | 購入・閲覧履歴にもとづき、おすすめ商品を自動表示する |
これらを組み合わせることで、リピーターにも新しい発見を提供しながら、トップページ全体に動きを持たせやすくなります。
各パーツを活用した運用効率化のテクニック

新店舗トップページは、用意されているパーツを組み合わせるだけでも十分に機能します。
成果をさらに高めるには、各パーツの特性を理解し、目的に合わせて使い分けることがポイントになります。
ここでは、運用の手間を抑えながら訴求力も高められる三つの活用方法を紹介します。
動画パーツ:画像だけでは伝えきれない情報を補完する

商品の魅力をより深く伝えたい場面では、動画の活用が効果的です。
静止画では表現しきれない「使い方」「質感」「動き」などを、視覚的に伝えられます。
RMSでは、R-Cabinetにアップロードしたmp4形式の動画を、パーツとしてページに設置できます。
| 【動画が向いているジャンルの例】 |
| ・食品:調理の様子、湯気、盛り付け ・コスメ:使用感、テクスチャー ・家電:操作手順、動作音、サイズ感 ・アパレル:着用イメージ、素材の動き |
1本の動画を加えるだけでも、商品理解と印象に大きく差が出ます。
静止画やテキストでは補いにくい要素を伝える手段として、動画の活用は有効です。
共通バナー(小バナー・大バナー):更新の手間を減らす

共通バナーは、トップページだけでなく商品ページ・カテゴリページ・コンテンツページにも同じ画像をまとめて表示できる仕組みです。
キャンペーンや定番カテゴリなど、店舗内で繰り返し使う案内を一括管理でき、更新の手間を大きく減らせます。
▶設定
店舗設定 > デザイン設定 > 店舗トップ・コンテンツ・商品・カテゴリページ共通 > 共通バナー設定
| 種別 | 推奨サイズ | 最大枚数 | 特徴 |
| 大バナー | 1440×280 | 10枚 | 掲載期間を設定できる |
| 小バナー | 500×200 | 12枚 | 一覧型・フリック型の表示を選べる |
共通バナーでは、画像URLとリンク先を登録すると、店舗内の複数ページへ一括反映されます。掲載期間・表示順の管理も1か所で済みます。
特に、セール告知や常設カテゴリの案内など、差し替え頻度が高い画像は共通バナーにまとめておくと運用がスムーズです。
ターゲティング画像パーツ:新規とリピーターで出し分ける

ターゲティング画像パーツを使うと、新規顧客とリピート顧客で表示するバナーを分けられます。
同じトップページでも、見る人に合わせた訴求ができるため、クーポン配布や会員向け施策の反応を高めたいときに役立ちます。
活用イメージとしては、次のような使い方が考えられます。
| 【ターゲティング画像パーツの活用イメージ】 |
| ・新規顧客:初回購入クーポンやお試しセットのバナーを表示する ・リピート顧客:ポイントアップ企画や会員ランク別の特集バナーを表示する |
ターゲティング画像パーツは、ファーストビュー直下やイベント情報の近くに配置すると効果的です。
一度設定しておけば、自動で出し分けを行ってくれるため、手間を増やさずにユーザーごとに最適な案内を出しやすくなります。
予約公開設定でトップページ更新を自動化する

セールやイベントのたびに手動でトップページを差し替えるのは負担が大きく、更新忘れのリスクもあります。 RMSの店舗トップページ管理では、公開日時を設定してトップページを自動で切り替えられるため、安定した更新運用がしやすくなります。 通常トップと期間限定トップを組み合わせることで、季節やセールに合わせたページ展開もスムーズです。
通常トップと期間限定トップの仕組み
新店舗トップページでは、最大10ページを登録でき、そのうち1つを通常トップ、残りを期間限定トップとして管理します。
期間限定トップには「開始日時」と「終了日時」を設定できるため、該当期間だけ自動で切り替わります。
| 【店舗トップページ管理で確認できる内容】 |
| ・現在公開中のトップページ ・公開予定のトップページ(期間限定) ・通常トップとして設定しているページ |
通常トップをあらかじめ決めておけば、セール終了後は自動的に通常トップへ戻るため、切り替え忘れを防ぎやすくなります。
ページ名は運営側だけが見る管理用の名称で、ユーザーには表示されません。用途に合わせてわかりやすく整理できます。

セール開始と終了を予約公開で自動切り替え
予約公開を使えば、セールの開始時刻に合わせてトップページを自動で反映できます。深夜開始のキャンペーンでも、事前設定だけで問題ありません。
| シーン | 内容 |
| セール開始に合わせて公開 | 開始日時を設定すると、指定時刻にトップページを自動切り替え |
| セール終了後の自動復帰 | 終了日時になると通常トップへ戻る |
| 年間イベントの一括準備 | 春夏秋冬や年末年始の特集ページをあらかじめ作成し、決めた日に公開 |
バナーやクーポンなどの素材も合わせて準備しておけば、ページ全体を一貫した内容で展開しやすくなります。
ページ一覧と複製機能で作業時間を短縮
ページ一覧には作成途中のトップページも保存され、必要に応じて編集・公開ができます。
また、既存ページの複製機能を使えば、レイアウトを流用して素早く新しいページを作成できます。
| 【効率化につながるポイント】 |
| ・同じレイアウトを使い回しやすい ・バナーや文言だけ差し替えて短時間で準備できる ・複数のセールページをストックしておける |
特集ページやレビュー施策を組み合わせたい場合は、コンテンツページの活用も合わせて検討すると、より回遊しやすい構成になります。
トップページから誘導する特集やレビュー施策については、コンテンツページ活用の基本をまとめた記事もあわせてご覧ください。
▶楽天コンテンツページ活用入門│特集・セール・レビュー施策に使える基本機能と作成手順
まとめ|売れるトップページは、更新のしやすさで決まる

楽天市場で成果を出すには、デザインの完成度よりも「継続的な更新」がポイントになります。新店舗トップページなら、RMS上の操作だけで編集できるため、情報の鮮度を保ちやすく、担当者間の引き継ぎもしやすくなります。
また、ファーストビューやナビゲーション、ランキング、自動パーツなどを組み合わせることで、ユーザーの回遊を促し、離脱を防ぐトップページがつくれます。
ファイブスプリングスでは、店舗ごとの強みや運営状況をふまえたトップページの見直しやRMSでの更新サポートまで対応可能です。
「更新したいけれど、手が回らない」「どのパーツをどう使えばいいのか分からない」とお悩みのある方は、ぜひお問い合わせページからお気軽にご相談ください。
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太田 薫(おおた かおる)
株式会社ファイブスプリングス 代表取締役
元楽天ECコンサルタント、その後楽天MVP獲得店舗の統括部長。 ■無料相談■ |

















