2026.01.13
レビュー数は少しずつ増えてきたけれど、リピートやファンづくりにはなかなかつながらない…
楽天市場やYahoo!ショッピングを運営していると、そんな課題を感じる場面が出てきます。
レビューは、商品を探しているユーザーに安心感を与えるだけでなく、購入後のフォローや満足度にも影響する大切な接点です。
投稿内容への対応や活用の仕方次第で、店舗の印象や再購入への動線にも変化が生まれます。
とはいえ、すべてに返信するだけでは効果は見えづらいことも少なくありません。
第三者の目にどう映るかを意識したコミュニケーションが求められます。
この記事では、楽天・Yahoo!それぞれの仕様に沿ったレビュー活用の基本から、投稿の促し方、低評価への対応まで解説していきます。
これからレビュー対応を強化したい方はもちろん、すでに取り組んでいるけれど効果を感じにくいという方も、ぜひ参考にしてみてください。
【本記事でわかること】
◎レビューが売上やLTVに影響する理由
◎投稿数を自然に増やす導線とフォローの流れ
◎低評価もファン化につなげる対応の考え方
目次
レビューが売上やLTVに影響する理由

レビューは、単に「商品の評価欄」ではありません。
店舗にとっては、検索露出を高め、商品ページの説得力を補い、さらに顧客の声を改善に活かせる大切な情報資産です。
ここでは、レビューが売上やLTV(顧客生涯価値)にどう関わってくるのか、3つの観点で整理します。
検索順位が上がり、自然流入が増える
楽天・Yahoo!の両モールでは、レビューが検索順位に影響する要素として扱われています。
レビュー対策を行うことで、広告に頼らずとも自然検索からの流入を増やすことが可能です。
| 【楽天市場の場合】 |
| ・商品レビューの件数と評価は、楽天サーチの上位表示に影響するとされる ・高評価が集まるとCVRが上がり、売上実績にも反映される ・サイト内の行動指標(クリック率・滞在時間など)にも好影響を与える |
| 【Yahoo!ショッピングの場合】 |
| ・商品レビューに加えて「ストア評価」「優良配送」も検索順位に関与 ・ストア評価が高い店舗は、検索結果で上位表示されやすくなる ・梱包や配送スピードに対する評価が、専用ラベルや絞り込み条件にも影響する |
モール内SEOを意識するうえで、レビューは軽視できない要素のひとつです。
商品ページの説得力が増し、CVRが改善する
商品レビューは、購入を迷っているユーザーの「最後の後押し」になります。
使用感や満足度といった実体験に触れられることで、商品への信頼が深まりやすくなります。
| 【レビューがCVRに与える影響】 |
| ・件数や評価の星が多いと安心感につながる ・写真付きや具体的なエピソードが、使用後のイメージを補完する ・店舗からの丁寧な返信があると、初めての利用でも信頼を得やすい |
実際に、レビューを見てから購入したユーザーとそうでないユーザーとでは、成約率に差が出る傾向もあるといわれています。
商品画像や説明だけでは届きにくい説得力を、レビューが補ってくれます。
顧客の声を商品改善に活かし、リピートを生む
レビューは、購入者が感じたリアルな印象が集まる場所です。
満足点・不満点の両方を読み解くことで、商品や接客の改善点が見えてきます。
| 【レビューを活用した改善の例】 |
| ・サイズ感・使用感など、誤解が起きやすい部分を説明に追加する ・特定の層に支持されている傾向があれば、訴求メッセージを調整 ・よくある質問や指摘をFAQ・商品ページに反映し、問い合わせを減らす |
改善を重ねることで、顧客満足度が上がり、再購入率の向上にもつながります。
「レビューを書いてくれる人」は、すでに店舗との接点を持っている存在です。
その声にきちんと向き合い、小さな改善を積み重ねることが、ロイヤル顧客を育てる第一歩になります。
レビュー投稿を自然に促す基本の流れ

レビュー件数を増やすには、購入者が「書きたくなる流れ」を用意することが重要です。
ここでは、レビュー投稿率を高めるために効果的とされる3つの取り組みを紹介します。
投稿のしかたを商品ページで案内する
どこから書けばよいかが分からなければ、レビューは書かれません。
楽天・Yahoo!では購入履歴や注文履歴からの投稿が基本のため、商品ページ内でその手順を示しておくと、初めてのユーザーでも迷わず進められます。
実店舗でも、専用のレビューガイドを設けて「どんな内容が参考になるか」「書くことで誰の役に立つのか」を丁寧に案内しているケースがあります。
手順とあわせて、レビューの意義を伝えることで、投稿への納得感を生みやすくなります。
| 【商品ページに記載したいレビュー投稿手順】 |
| ・楽天市場:ログイン → 購入履歴 →「商品レビューを書く」ボタン ・Yahoo!ショッピング:ログイン → 注文履歴 →「レビュー投稿」ボタン ・Q&A形式で説明:商品が履歴に出ない、非会員購入後の投稿不可などの補足 |
楽天では、レビューが反映されるまで時間がかかることや、非会員では投稿できないケースがあることにも触れておくと丁寧です。
レビューの存在だけでなく、どのように書くか案内することが投稿率の底上げにつながります。
クーポンやフォローメールで投稿を後押しする
レビュー投稿を促すには、購入後のフォローと特典の活用が効果的です。
商品が届いたあと数日以内のタイミングは、使用感が印象に残っており、投稿されやすい傾向があります
| 【投稿率アップにつながる主な方法】 |
| ・次回使えるクーポンを配布 お礼として次回注文時に使える割引クーポンを送る ・レビュー投稿者限定の特典を用意 粗品やポイントなど、投稿への感謝として案内 ・フォローメールで感想を尋ねる 使用後の感想として自然にレビューを依頼する |
投稿をお願いするときは、「ご感想をいただけると嬉しいです」「今後の参考にさせていただきます」といった中立的な表現が安心です。
特典とレビュー内容を直接結びつける表現(高評価に報酬など)は、モールのガイドラインに抵触するおそれがあるため注意しましょう。
▶楽天・Yahoo!のレビュー特典の始め方|ルールを守りながら投稿率を上げる方法
同梱チラシやサンクスカードで開封時に声をかける
レビューを依頼する手段は、メールだけではありません。
商品と一緒に届くチラシやカードにメッセージを添えると、開封直後のタイミングで自然と目に留まりやすくなります。
| 【開封時に効果的なアプローチ例】 |
| ・同梱チラシでレビューのお願いを案内 到着直後の満足感が高いうちに、感想を伝えてもらいやすくなる ・サンクスカードや一言メッセージで投稿の心理的ハードルを下げる 「ご感想をお聞かせください」といった気軽なトーンが有効 ・QRコード付きの投稿リンクを印刷 購入履歴にアクセスする手間を省き、スマホで投稿しやすくする |
QRコードのリンク先は、レビュー投稿ページやログイン後の購入履歴に設定するとスムーズです。
投稿までの手間や迷いをどれだけ減らせるかが、実際の投稿率に影響します。
モール別レビュー活用法|楽天とYahoo!の違い

レビュー施策は、モールの仕様や評価システムに合わせて工夫することで、成果に大きな差が出ます。
ここでは、楽天市場とYahoo!ショッピング、それぞれで重視されるレビューの特徴と活用法を整理します。
楽天|商品レビューとショップレビューを使い分ける
楽天では「商品レビュー」と「ショップレビュー」が明確に分かれており、それぞれの役割が異なります。
どちらも重要な情報源となるため、目的に応じた使い分けがポイントです。
| 【楽天におけるレビューの役割】 |
| ・商品レビュー 商品の使用感や品質の評価。商品ページの信頼性向上やCVR改善に影響。 ・ショップレビュー 配送や梱包、店舗対応などの評価。ストア全体の印象づくりに関係。 |
商品レビューは、写真付きや具体的な使用エピソードが多いほど、購入検討中のユーザーに安心感を与えやすくなります。
| 【レビューを活かす主な施策】 |
| ・商品ページに高評価レビューを抜粋して掲載 ・写真付きレビュー投稿キャンペーンの実施 ・コンテンツ内で「人気レビュー一覧」や「写真で選ぶユーザーの声」を設置 |
【】
一方で、ショップレビューには配送トラブルや梱包への指摘が含まれることもあります。
平均点だけでなく内容まで定期的に確認し、運営改善につなげることが重要です。
Yahoo|ストア評価と優良配送が露出や信頼に直結する
Yahoo!ショッピングでは、レビュー評価に加えて「配送対応の品質」が検索順位に影響します。
特にストア評価のスコアは、ユーザーが購入先を選ぶ際の基準として見られやすい要素です。
| 【Yahoo!における注目すべき指標】 |
| ・ストア評価 過去60日間での評価内容。過去60日間の評価平均。低評価が続くと検索順位が下がる可能性あり。 ・優良配送 出荷スピードや配送ミスの少なさなどが評価対象。ラベル表示の有無で信頼性に差が出る。 |
発送の遅れや梱包不備などが続くと、レビュー悪化とあわせて露出減少にもつながるため、配送品質の維持が売上に直結します。
また、Yahoo!では「5のつく日」「超PayPay祭」などの大型イベントにあわせて、レビューキャンペーンやクーポン施策を連動させると、投稿数増加やリピーター獲得にもつながります。
レビューをファン化とリピートへつなげるコミュニケーション戦略

レビューは、単なる評価にとどまらず、購入後の体験にもう一度関わる「店舗と顧客の接点」です。
その後の対応しだいで、ファンづくりやリピート購入への流れを生むことができます。
レビュー返信は信頼を深めるチャンス
返信は、購入後の満足感をさらに高める「最後のひと手間」です。
一件ごとのやり取りは小さく見えても、積み重なることで店舗の信頼につながります。
まず意識したいのは、以下の4点です。
| 【レビュー返信を効果的に活かす基本】 |
| ・少ないうちは全件返信を目指す 投稿数が少ない初期は、ひとつひとつ丁寧に対応すると誠実さが伝わりやすく、初期ファン獲得にもつながります。 ・件数が増えたら優先順位をつける 全件が難しくなってきた場合は、★5や★1といった印象に残るレビューを優先して対応するのがおすすめです。 ・定型文に一言を添えるだけでも印象が変わる 「無事にお届けできて安心しました」など、その人の内容に合った一文を加えるだけで返信の温度感が伝わります。 ・返信は他のユーザーにも見られている レビュー欄は公開情報です。やり取りの丁寧さが、購入を迷っている他のユーザーの判断材料にもなります。 |
レビュー対応は、売上後の「もうひとつのマーケティング」とも言える取り組みです。
低評価レビューは信頼を得るチャンスにもなる
★1〜2のレビューは一見ネガティブに見えますが、誠実な対応を見せることで「きちんとしたお店」という印象に変わることがあります。
楽天・Yahoo!ともにレビューは基本的に削除できないため、どう向き合うかが店舗の姿勢として見られています。
| 【低評価レビューが信頼につながる理由】 |
| ・高評価ばかりだと、かえって不自然に見える ・回答内容から、店舗の対応力を第三者が確認できる ・商品改善や説明見直しのヒントが得られる |
Yahoo!ではストア側でレビュー削除ができず、楽天でも原則として公開が維持される仕様です。
レビュー返信も公開されるため、冷静で誠実なトーンが求められます。
対応時は、以下のような構成を意識すると落ち着いた印象になります。
| 【低評価レビューへの返信の基本】 |
| ・お詫びの言葉(まずは気持ちを伝える) ・状況や経緯の説明(誤解の補足や事実関係) ・今後の対応(返金・交換・改善などがあれば明記) ・連絡窓口の案内 |
返信は、投稿者本人だけでなく他のユーザーも読んでいます。
感情的な反論やスルーではなく、落ち着いて向き合う姿勢が信頼につながります。
楽天のレビュー返信についてはこちらの記事も参考にしてください。
▶【例文アリ】顧客獲得につながる楽天でのレビュー返信方法を解説
レビューは発信してこそ価値が出る
集まったレビューは、ただ蓄積しておくだけでなく、見せ方を工夫することで販促ツールとして活用できます。
共感を得られる言葉は、画像や説明文以上に購入の後押しになることもあります。
| 【レビュー活用の主な方法】 |
| ・商品ページでの抜粋表示 購入の決め手を紹介すると、迷っているユーザーの背中を押しやすくなります。 ・メルマガや同梱チラシでも活用 実際の購入者の声は広告よりも信頼されやすく、クーポンと一緒に紹介することで反応率アップも期待できます。 ・SNSや特集ページでストーリー化 「この商品で〇〇が解決した」といった体験談を投稿することで、商品に対する共感やブランド理解が深まります。 |
商品ページやメルマガ、SNSなどで見せ方を工夫することで、新規ユーザーの購入率やリピーター獲得にもつながります。
まとめ|レビューをファン化につなげる運用に

レビューは、購入後の行動や顧客の声が見える数少ない接点です。
集めて終わりにせず、投稿しやすい導線や丁寧な対応を重ねることで、店舗への信頼や再購入につながっていきます。
| 【レビューをファンづくりに活かす3つのポイント】 |
| ・クーポンや同梱物で、投稿のきっかけを用意する ・フォローメールや返信対応で、購入後の満足度を高める ・投稿内容をもとに商品説明やサービスを見直し、改善を継続する |
こうした取り組みを継続することで、レビューは販促ツールとしてだけでなく「選ばれる理由」として機能し始めます。
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太田 薫(おおた かおる)
株式会社ファイブスプリングス 代表取締役
元楽天ECコンサルタント、その後楽天MVP獲得店舗の統括部長。 ■無料相談■ |

















