2026.01.09
レビュー数が思うように増えない、特典を付けたいけれど違反が怖くて踏み出せない…
楽天市場やYahoo!ショッピングで運営する中で、レビュー施策に悩む店舗は少なくありません。
レビューは、検索結果での露出や商品の信頼感に影響する重要な要素です。
とはいえ、「レビュー投稿で送料無料」「高評価で割引」など、かつて一般的だった施策は現在ではガイドライン違反となる可能性があり、正しい運用ルールを理解したうえでの運用が必要となります。
この記事では、楽天・Yahoo!それぞれの最新ガイドラインと関連法規をもとに、実際に使える特典の種類・投稿率を高める流れ・無理なく続けられる運用方法までを解説します。
これからレビュー特典を導入したい方、すでに運用しているが効果が出ないとお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
【本記事でわかること】
◎楽天・Yahoo!におけるレビュー特典のルールと禁止事項
◎商材や顧客層に合った特典の選び方と考え方
◎投稿後にクーポンを配布するための運用手順
目次
楽天・Yahoo!ショッピングのレビューガイドラインと法規制

レビュー特典を導入するには、各モールのガイドラインを正しく理解することが欠かせません。楽天市場とYahoo!ショッピングでは、レビュー特典に対する考え方や禁止事項に違いがあります。
さらに、景品表示法やステルスマーケティング規制といった外部の法規制にも注意が必要です。
まずは、レビュー施策を始める前に押さえておきたい基本ルールを整理しましょう。
楽天市場におけるレビュー特典の禁止事項
楽天市場では、購入前に特典を約束する行為が明確に禁止されています。
以下のようなケースはガイドライン違反としてペナルティの対象になる可能性があります。
| 【違反とされるレビュー特典の例】 |
| ・「レビュー投稿で送料無料」「レビューで割引」など、注文前に特典を提示する ・商品発送前に特典を付与・同梱する、あるいはその内容を事前に告知する ・レビューの評価内容によって、特典の有無や内容を変える |
また、金券類(Amazonギフト券やQUOカード)や他社ポイントの提供も原則として禁止されています。
レビュー特典を導入する際は、「当該注文に影響がないこと」「購入前に特典を提示しないこと」が前提です。
楽天市場で例外的に認められるレビュー特典の考え方
楽天市場でも、すべてのレビュー特典が禁止されているわけではありません。
商品発送後にレビュー投稿した方へ、後日特典を送付する形式であれば、一定の条件下で実施が可能です。
以下のような方法であれば、ガイドラインに沿った運用が可能です。
| 【許容されるレビュー特典の形式】 |
| ・特典を商品に同梱しない ・商品ページ上で特典を明示しない ・商品発送後に、レビュー投稿者へ後日特典を送付する |
これらを守らないと、購入前の誘引とみなされて違反となるリスクがあります。
また、楽天では「らくらくーぽん」や「ラクラクあつまレビュー」といった機能も提供されています。
こうした仕組みを活用することで、レビューの確認から特典配布までを自動化でき、違反リスクを下げることにもつながります。
Yahoo!ショッピングのレビュー関連ルール
Yahoo!ショッピングでは、楽天ほど明文化されたルールは多くありませんが、レビューの公平性を損なう行為はすべて禁止とされています。
| 【禁止されているレビュー操作の例】 |
| ・商品到着前にレビュー投稿を促す ・高評価や肯定的な内容を依頼する ・店舗関係者や取引先などによる投稿 ・投稿内容の修正や削除を求める |
レビュー特典についても「投稿後に次回使えるクーポンを送付する」などの形式であれば、現時点では問題視されていません。
一方で、LINE誘導や外部フォームを使った特典申請などはモール外誘導とみなされるおそれがあるため、避けるようにしましょう。
景品表示法・ステマ規制から見たレビュー特典
レビュー施策は、モールのルールだけでなく、景品表示法やステルスマーケティング規制にも関係します。
景品表示法では以下のように、特典として提供できる金額の上限が定められています。
| 商品価格(税込) | 特典の上限額(目安) |
| 1,000円未満 | 200円まで |
| 1,000円以上 | 販売価格の20%以内(最大1万円まで) |
さらに「高評価レビューで特典進呈」といった表現は、消費者に誤解を与えるおそれがあり、ステルスマーケティングの対象となるリスクがあります。
現在のガイドラインでは、「特典の提供があることを明示せずレビューを投稿させる」行為は広告とみなされる可能性もあるため、表現方法には十分注意しましょう。
クーポン?おまけ?効果が出るレビュー特典の選び方

レビュー特典にはいくつかのタイプがあり、効果は商材やターゲット層によって異なります。
ここでは、代表的な特典形式とその特徴を整理しながら、選び方のポイントを解説します。
次回購入時クーポン特典の特徴
クーポンは、最も取り入れやすく、ルールにも対応しやすい特典です。
リピート性の高い商品を扱う店舗では、投稿率の向上に一定の効果が期待できます。
| 【クーポン特典のメリット・デメリット】 |
| 【メリット】 ・楽天・Yahoo!ともに、ガイドラインに沿った運用がしやすい ・原価がかからず、費用を調整しやすい ・モールの自動配布機能を活用できる場合がある |
| 【デメリット】 ・リピート性が低い商品では効果が薄い ・金額が小さいと、ユーザーの投稿動機になりにくい |
【
クーポンの金額目安は「商品価格の5〜10%程度」が一般的です。
たとえば、2,000円の商品なら100〜200円引きのクーポンが無理なく設定できます。
なお、レビュー投稿後に配布すること、次回購入時にのみ使用できることを守れば、景品表示法やモールガイドラインに抵触するリスクを抑えられます。
物理的プレゼント特典の特徴
ノベルティや小物など、モノとして届ける特典は、ユーザーの満足度を高めやすい形式です。
商品と一緒に「何かが届く」ことが、レビュー投稿の後押しにつながります。
| 【プレゼント特典のメリット・デメリット】 |
| 【メリット】 ・日常生活で使いやすいアイテムは投稿意欲を高めやすい ・ブランドと親和性の高いものは記憶にも残りやすい ・家具や家電など買い切り型商品と相性が良い |
| 【デメリット】 ・原価や送料の負担があり、低単価商品には不向き ・在庫や発送の管理に手間がかかる |
導入時は「レビュー後に別送で届ける」という形式を厳守することが重要です。
発送前に特典を案内・同梱してしまうと、購入前誘因と見なされるおそれがあります。
商品ジャンル別|レビュー特典の選び方
特典の内容は、商品ジャンルとの相性を意識して選ぶことがポイントです。
商材別に向いている特典と選び方のコツを把握しておきましょう。
| 商品ジャンル | 特徴 | 向いている特典 | ポイント |
| 日用品・消耗品(食品・コスメ・衛生用品など) | ・リピート率が高い ・単価は低め |
・次回使えるクーポン | クーポンで再購入を促す |
| 家具・家電・高額商品 | ・購入頻度は低い ・レビューが丁寧になりやすい |
・お手入れ用品や収納グッズなどの実用品 | 満足度を高めるアイテムを選ぶ |
| ギフト・ブランド品(贈答用・限定商品など) | ・ラッピングやパッケージの印象が評価に直結しやすい | ・次回ギフト購入時のラッピング無料アップグレード ・同じブランド商品のサンプルプレゼント |
ブランドの世界観に合うものを選ぶと好印象 |
このように、商品や顧客層の特性に合わせて特典を選ぶことが、レビュー率を高めるための近道です。
内容と運用方法の両方から見直していきましょう。
レビュー特典をスムーズに回すための運用方法

レビュー特典を継続的に活用するには、特典の中身だけでなく「配り方」や「対象者の把握方法」を整えておくことが大切です。
ここでは、楽天市場・Yahoo!ショッピングそれぞれでレビュークーポンを運用する流れを紹介します。
楽天市場でレビュークーポンを活用する流れ
楽天市場では、RMS機能をベースに「投稿後にクーポンを配る」形が基本です。
レビュー投稿の確認や対象者の抽出は、標準機能である「レビューチェックツール」を活用します。
【RMSでレビュークーポンを回す手順】

①RMSからクーポンを発行する
・RMSの「店舗設定」→「クーポン設定」から、配布型クーポンを新規作成
・割引額や対象商品、有効期限などを入力し登録
②レビューチェックツールで投稿者を確認する
・「コミュニティ」→「レビューチェックツール」で、レビューを一覧表示
・投稿内容と注文番号を確認し、CSVでダウンロードして整理
③レビュー投稿者にクーポンを配布する
・対象ユーザーにメールを送り、クーポンコードを個別に案内
・配信はRMS内のメール送信機能、または一括配信ツールを使用
④必要に応じて運用を自動化する
・「らくらくーぽん」「ラクラクあつまレビュー」などの外部ツールで
フォローメール送信/レビュー抽出/クーポン配信の一括処理が可能
手動でも運用は可能ですが、レビュー数が多い店舗では自動化ツールの導入を検討すると、配布漏れや確認ミスを防げます。
楽天市場でのレビュー施策については、以下の記事も参考にしてください。
▶楽天攻略にレビュー施策は必須!良いレビューを集める5つの戦略を解説
Yahoo!ショッピングでレビュークーポンを活用する流れ
Yahoo!ショッピングでは、ストアクリエイターProの管理機能を使い、レビュー投稿後にクーポンを案内する形式が主流です。
レビューと注文情報を照合できるCSVも出力可能で、比較的管理しやすい作りとなっています。
【Yahoo!でレビュークーポンを回す手順】

①クーポンを発行する
・ストアクリエイターProから「集客・販促」→「販促(基本機能)」→「クーポン」で、レビュー特典クーポンを新規発行
・値引き率や利用条件を入力し、準備完了
②レビュー投稿者を抽出する
・「評価」→「商品レビューチェックツール」→「対象期間・商品コード」の絞り込み検索でレビュー一覧を取得
・CSVを出力し、注文番号やユーザー情報と照合
③レビュー投稿者にメールで案内する
・メルマガ機能や一括送信ツールで、対象者にお礼メール+クーポン案内を配信
・「高評価のお願い」は避け、投稿への感謝と再購入の案内に留める
④ツールで自動化する場合の活用法
・「らくらくーぽん(Yahoo版)」や「Yステップ」などを導入すれば、
フォローメール送信/レビュー取得/クーポン配信まで一連の流れを自動化可能
Yahoo!では、商品到着後に自然なタイミングで案内を送ることがポイントです。
ツールを併用すれば、レビュー未投稿者へのフォローも含めた運用がスムーズになります。
Yahoo!のレビュー改善に取り組む際は、具体的な施策を解説した記事も参考にしてください。
▶【Yahoo!ショッピング】レビューを集めるメリットや具体的な施策を解説!
まとめ│ルールを守ってレビュー特典を成果につなげる

レビュー特典は、正しく運用すれば投稿数アップだけでなく、リピート購入やファン化にもつながる有効な施策です。
ただし、モールごとにガイドラインや制限があるため、「購入後に配る」「注文に影響させない」といった基本ルールを守ることが前提になります。
店舗側のリソースや扱う商材に合わせて、無理なく運用できる流れを意識することが、継続的なレビュー獲得につながります。
ファイブスプリングスでは、レビュー特典の導入や配信導線の構築、ツール連携までをトータルでサポートしています。
「ルールが複雑で手が止まっている」「仕組みはあるけど成果につながらない」そんなお悩みがあれば、ぜひお問い合わせページからお気軽にご相談ください。
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太田 薫(おおた かおる)
株式会社ファイブスプリングス 代表取締役
元楽天ECコンサルタント、その後楽天MVP獲得店舗の統括部長。 ■無料相談■ |

















